帝国データバンクが14日発表した2018年「女性登用に対する企業の意識調査」によると、対象企業の管理職に占める女性の比率は平均7.2%で、昨年の調査を0.3ポイント上回り、調査開始以来の最高を更新した。
管理職(課長相当職以上)に占める女性比率は「10%未満」の企業が30.5%で最も多く、「10%以上~20%未満」が7.3%、「30%以上」が6.8%、「20%以上~30%未満」が4.2%と前年とほぼ同じ。管理職が全員男性という企業は48.4%で、前年の49.2%から0.8ポイント減少した。
女性管理職の比率が5年前に比べてどのように変わったかを聞いたところ、「変わらない」が69.8%で最も多かったが、「増えた」と回答した企業が21.6%で2割を超え、「減った」は3.9%にとどまった。今後については「増える」が24.6%で、概ね拡大すると見込んでいる。
これらの結果について、同社は「働き方改革への取り組みが進められるなかで、女性がより活躍する機会の増加により、企業の持続的な成長に向けた重要な要素になる」とコメントしている。
調査は7月後半、全国の2万3112社を対象に実施し、9979社から有効回答を得た(回答率43.2%)。13年から調査を始め、今回が6回目。