厚生労働省が7日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上企業)によると、現金給与総額は44万8919円(前年同月比3.6%増)となり、昨年8月から11カ月連続のプラス。21年5カ月ぶりの高い伸びとなった。夏のボーナス水準が上昇したためとみられる。
そのうち、残業代などを除いた基本給は26万5611円(同1.5%増)だった。物価上昇分を差し引いた実質賃金(15年度=100)は141.5(同2.8%増)となり、5月の1.3%増に続いて2カ月連続で上回り、上げ幅も21年5カ月ぶりの高水準となった。
実労働時間は147.9時間(同0.8%減)で再び減少。パートタイマー比率は30.22%(同0.43ポイント減)と2カ月連続の減少だった。