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2018年7月20日

働く母親、初めて7割超える  厚労省の17年国民生活基礎調査

 厚生労働省が20日発表した2017年の国民生活基礎調査によると、子供を持つ母親で仕事をしている人の世帯比率は70.8%(前年比3.6ポイント増)となり、統計のある04年以来、初めて7割を超えたことがわかった。10年前の07年当時の59.4%からほぼ年々増え続けていた。

 仕事をしている母親の場合、正社員が24.7%、非正規社員が37.0%。末子(一番下の子供)を年齢別にみると、正社員の母親は子供の年齢にかかわらず20%台なのに対して、非正規は0歳児の母親の10.0%から年齢が上がるに連れて比率も上昇し、7~8歳以上になると50%近くまで増えている。

 このほか、16年の1世帯あたりの平均所得は560万2000円(同2.7%増)と3年連続で増えた。このうち、子供のいる世帯は739万8000円(同4.6%増)、65歳以上の高齢者世帯は318万6000円(同3.4%増)だった。これらを反映して、生活が「苦しい」と答えた人は55.8%(同0.7ポイント減)に下がった。

 調査は昨年6~7月、約6万1000世帯を対象に実施。そのうち約9000世帯には16年の所得状況も聞いた。
 

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