エン・ジャパンは18日、企業の正社員を対象に実施した「月給」アンケート調査結果を発表した。それによると、今年になって月給(残業代を除く基本給)が上がった人の割合は46%で、上がらなかった人の方が54%と多かった。調査は4月下旬から1カ月間、「エン転職」利用者を対象に実施し、8349人から回答を得た。
上がった理由(複数回答)では「定期昇給」が60%で最も多く、「ベースアップ」は23%に過ぎなかったが、昨年の17%よりは増えた。増加額は「1001~3000円」の29%、「3001~5000円」の20%の順。
月給の増加で仕事のモチベーションが上がったかどうか聞いたところ、「上がった」は22%程度で、「上がらない」の46%、「どちらとも言えない」の33%を下回った。「上がらない」の理由(複数回答)については、「元々の月給に満足していないため」「昇給額が少なかったため」などが多かった。
政府が財界などに要請していた「3%賃上げ」は今年も実現せず、賃上げもベアより定昇中心という結果に、多くのサラリーマンが冷めた感覚で受け止めている様子が浮き彫りになっている。