パソナグループが13日発表した2018年5月期連結決算によると、売上高は3114億1000万円(前期比11.1%増)、営業利益は65億3900万円(同45.7%増)、経常利益は66億3100万円(同53.5%増)、当期純利益が12億8800万円(前期は1億2900万円の赤字)となった。配当は前期より1円増配し、1株あたり13円。
主力の人材派遣が1598億円(同12.0%増)、インソーシング(委託・請負)が844億円(同9.5%増)など、全部門で売上高が二ケタ増前後となり、収益に貢献した。昨年8月、NTT系の派遣会社4社の事業を譲り受けたのが規模拡大に寄与した。退職給付費用の負担減などもあって、利益が大きく伸びた。
昨年は、地方創生の一環で取り組んでいる道の駅事業で、一部固定資産の減損損失を計上したことなどから最終赤字を余儀なくされたが、今年はそうした重大案件はなく、“身軽に”なったことが好決算につながった。
来年の通期見通しも需要は旺盛とみて、売上高3430億円(前期比10.1%増)、営業利益83億円(同26.9%増)、当期純利益16億円(同24.2%増)としている。配当も1円増配の14円を予定している。