帝国データバンクが9日発表した今年上半期(1~6月)の「人手不足倒産」は70件、負債総額約107億円となり、前年同期を件数で21件上回り、負債額では約112億円下回った。半期ベースでは最多件数で、年間100件を超えた前年を上回るペースだ。負債規模では1億円未満が38件で、前年同期の19件の2倍に増え、中小企業の行き詰まりがうかがえる。業種別ではサービス業が最多の19件だった。
一方、東京商工リサーチが同日発表した上半期の「人手不足関連倒産」は184件、負債総額約266億円で、件数は前年同期比20件増。タイプ別では「後継者難」が145件の最多で、同15件増えた。帝国データでは「後継者難」は同統計に入れていない。