厚生労働省が6日発表した5月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上企業)によると、現金給与総額は27万5443円(前年同月比2.1%増)となり、昨年8月から10カ月連続のプラスとなった。
そのうち、残業代などを除いた基本給は24万4175円(同1.5%増)だった。物価上昇分を差し引いた実質賃金(15年度=100)も86.7(同1.3%増)と2カ月ぶりに上回った。春闘による正社員らの賃上げを反映したとみられる。
実労働時間は140.7時間(同0.8%増)で、4カ月ぶりの増加。パートタイマー比率は30.21%(同0.25ポイント減)と8カ月ぶりに下がった。