厚生労働省は20日、外国人技能実習生の実習実施者(受け入れ企業)に対する2017年の監督指導結果を発表した。それによると、監督指導にあたった5996事業場のうち、70.8%にあたる4226事業場で労働基準法違反があった。
違反の内訳は、違法残業などの労働時間関係が1566件(26.2%)で最も多く、次いで、安全基準違反が1176件(19.7%)、割増賃金の未払いが945件(15.8%)の順。悪質な34件については送検した。
厚労省による指導監督件数は、15年から急増して5000事業場を超え、違反件数も増えているが、違反率は減少傾向。12年当時の違反率は約8割だったが、16年と17年は約7割に減っている。