厚生労働省が14日発表した2017年「労使間の交渉等に関する実態調査」によると、正社員以外の労働者がいる労組で、加入資格のある労組の割合はパートタイムが35.2%(前年比2.9ポイント増)、契約社員などの有期契約労働者が37.0%(同1.4ポイント増)、嘱託が38.4%(同7.7ポイント増)、派遣が7.4%(同3.7ポイント減)となり、派遣以外はすべて増加した。ただ、非正規全体では依然として6割以上が「加入資格なし」となっている。
非正規に関する会社側との協議内容(複数回答、派遣を除く)では、賃金などの「労働条件」が最も多い32.8%で、「正社員への登用制度」(26.3%)、「有期契約労働者の雇い入れ条件」(17.9%)などが続いている。
一方、過去3年間に団体交渉を行った労組の割合は67.6%あったが、労働争議にまで発展した労組はわずか1.7%(12年比1.9ポイント減)で、「争議はなかった」ところが98.1%(同1.7ポイント増)に達した。「対立案件がない」「対立案件はあったが、争議に持ち込むほどの重要性はなかった」などが主な理由。
調査は昨年7月に5193労組を対象に実施、3244労組から有効回答を得た(回答率62.5%)。