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2018年4月 5日

採用活動、半数近い企業が「苦戦」  来春卒の新卒、ディスコ緊急調査 

 ディスコが5日発表した「2019年卒採用活動の感触等に関する緊急調査」によると、採用活動の感触について「順調」と答えた企業の割合は17.9%しかないのに対して、「苦戦している」は46.3%に達し、半数近い企業が苦戦。文理別では「理系」の43.5%、規模別では従業員300人未満の企業の51.6%が「苦戦中」だった。また、採用に危機感を持つ企業は商社・流通を筆頭に91.7%に上った。

 このほか、インターンシップを実施した企業に「効果」をきいたところ、「とても効果を感じている」が23.1%、「やや効果を感じている」が45.3%あり、7割近い企業がインターンシップの効果を認めていることがわかった。

 調査は3月下旬にネットで実施、新卒採用を予定している648社から回答を得た。

 厳しい採用活動を反映して、内定率も上昇している。マイナビが同日発表した3月末時点の内定率は9.5%(前年同期比3.2ポイント増)となった。同月1日時点ではリクルートキャリアが9.8%(同3.6ポイント増)、ディスコが8.0%(同2.0ポイント増)といずれも前年を大きく上回る滑り出しとなっており、内定者確保に走る企業側の焦りがうかがえる。

 

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