帝国データバンクが4日発表した2017年度「労働者派遣事業者の倒産動向」によると、倒産件数は73件、負債総額31億7300万円で、前年度より16件増え、16億8200万円減少した。件数は14年度から3年連続で減少していたが、4年ぶりに増加に転じた。小規模企業の破綻が増えたためとみられる。
負債規模では、前年度と同様に5000万円未満の倒産が7割を占めた。人手不足を背景に人材確保が年々困難になっているうえ、厚生労働省の行政処分も厳しさを増していることなどが要因。18年度は派遣関連の法改正の影響がどう出てくるか、注目される。