日本商工会議所は21日、都内で「働き方改革フォーラム」(東京商議所、内閣府との共催)を開き、中小企業の経営者ら約300人が参加した=写真。
女優で戸板女子短大客員教授の菊池桃子さんが「ダイバーシティーが進める未来」と題して基調講演。菊池さんは障害女児を抱える親としての体験談を披露しながら、雇用政策におけるダイバーシティー(多様性)の必要性を訴えた。内閣府の岡本義朗・仕事と生活の調和推進室次長は、ワーク・ライフ・バランスについて政府の取り組みを紹介した。
好事例として、外部電源を扱う大阪市の梅千得・ワンゲイン社長、武知紘子・日本通運ダイバーシティ推進室課長、嶋治美帆子・広島電鉄人財管理本部人事部長の3人が各社の取り組み事例を紹介した。
梅氏はパート管理職の活用、武知氏は技能系業務の女性社員の登用、嶋治氏は契約乗務員の正社員化を中心に、多様な人材を活用する狙いとその効果について解説。男性正社員を中心にしてきた従来の人材活用とは異なる制度設計を進めている現状を説明した。