連合は16日、立憲民主、希望、民進、社民、自由の5党や野党系無所属の国会議員が参加する勉強会「連合 政策・制度推進フォーラム」(連合フォーラム)を立ち上げ、東京都内で設立総会を開いた=写真。政党の枠に縛られず、連合が支援する議員一人ひとりとの関係を重視した新たな動き。分裂した民進党系野党の“再結集”に向けた足掛かりになることへの期待もある。
昨秋の衆院選で連合が推薦した議員と民進の参院議員の計152人に呼び掛け、全員から賛同を得た。衆院103人、参院49人。連合の政策や制度要求の実現を目指す「勉強会」として、当面は「働き方改革関連法案」に関する行動で相互の連携を強化していく。
設立総会には、議員約100人、秘書ら約50人が出席した。神津里季生会長は連合が誕生した経過と意義を振り返りながら、「政治の場で処方箋が確立しないと解決、前進しないものがある」と強調。そのうえで、昨秋の民進党分裂を念頭に「ここでへこたれてはいられない。あの不本意な事態に端を発した閉塞(へいそく)感をここで断ち切り、将来の日本のあるべき姿を見据えた活動にまい進したい」と述べ、連合フォーラムの活用を呼び掛けた。