連合の2018新年交歓会が5日、東京都内で開かれ、神津里季生会長は「来年の結成30年の節目を前に、次の飛躍と希望あふれる未来づくりへの確かな一歩を着実に歩む」と力を込めた。政府代表として加藤勝信厚労相、経団連から工藤泰三副会長が来賓出席した。昨秋の衆院選を前に連合の支持政党だった民進党が立憲民主党、希望の党など複数の政党に分裂して以降、連合は特定の政党を支持していない。
神津会長は、「いつの時代も労働運動はより良い職場、社会の構築に向けた変革の原動力でなければならない」と呼び掛け、「働くことを軸とする安心社会の実現にまい進する」と抱負を述べた。
また、昨年の交歓会の挨拶で指摘した「世界で起こっている分離や分断の風潮」を改めて話題に挙げ、分裂した旧民主系野党の“結集”を念頭に、「国民の声を集めて政治に反映させるためにも、懐深く、懐広く力を合わせてほしい」と思いをにじませた。
来賓あいさつには、加藤厚労相と工藤副会長が立ち、野党代表のあいさつはなかった。恒例の鏡開き=写真=には連合役員と2氏に加え、民進党の大塚耕平代表、立憲民主党の枝野幸男代表、希望の党の玉木雄一郎代表らが登壇した。