厚生科学審議会の第24回指定難病検討委員会(水澤英洋委員長)は26日、2018年度から医療費助成の対象となる疾病として「特発性多中心性キャッスルマン病」を指定、合わせて「A20ハプロ不全症」をすでに指定している「遺伝性自己炎症疾患」に統合するなど、5疾病の“合流”を決めた。これにより、指定難病の数は1疾病増えて331疾病になる。来年1月中旬の疾病対策部会で正式決定し、4月から助成を開始する。
同委員会は、厚生労働省から新たに提示された61疾病について指定に可否を検討してきたが、6疾病以外は「客観的な指標による診断基準が定まっていない」などの理由で指定の要件を満たしていない、として先送りした。
また、すでに指定している「高安動脈炎」など4疾病について、診断基準の変更などを了承した。各研究班からの要望に沿ったもの。