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2017年12月26日

11月の有効求人倍率は1.56倍  2カ月連続上昇、年末需要で一段の高まり

n171226.png 厚生労働省が26日発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は1.56倍となり、前月比0.01ポイント上昇、2カ月続けて今年の最高を更新した。求人倍率は7月から3カ月続けて横ばいの高止まり状態が続いたが、10月からは年末需要の高まりなどから一段のアップとなっている。これは、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.5~1.6倍と並ぶ高水準。

 都道府県別(就業地別)では福井県の2.10倍が最高で、最低は北海道の1.21倍だった。

 新規求人倍率は2.37倍で前月比0.01ポイント上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比5.5%増で、業種別では運輸・郵便の同12.7%増、学術研究・専門・技術サービスの同9.5%増、製造業の同9.3%増などが高い。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)も前月比0.02ポイント上昇の1.05倍となった。

11月の完全失業率、5カ月ぶり2.7%に低下

 総務省が26日発表した11月の就業者数は6552万人で、前年同月比75万人増、59カ月連続の増加となった。完全失業者は178万人で同19万人の減少、90カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は2.7%と前月比0.1ポイント低下した。6月から5カ月連続で2.8%の横ばいだったが、年末が近づいて需給が一段とひっ迫した。これは1993年後半当時に並ぶ水準。男女別では男性が2.9%、女性が2.5%。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5518万人のうち、正社員は3456万人で前年同月より88万人増。非正規社員も2061万人で同20万人増となり、非正規率は37.4%に上昇した。これも年末需要の高まりが原因とみられる。非正規のうち派遣社員は134万人で同1万人増加した。

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