リクルートワークス研究所(大久保幸夫所長)が18日発表した2019年新卒採用見通し(対象4669社)によると、新卒採用を増やす企業は15.8%で11年以降で最も高く、42.5%が「初任給を引き上げる」と回答、人手不足による売り手市場ぶりを鮮明にしている。
新卒採用が「増える」企業の比率は15.8%で、「減る」企業の5.1%を大きく上回り、両者の差は10.7ポイントと前年の7.8ポイントを上回っている。「増える」業種で高いのは「飲食・サービス」の24.7ポイント、「半導体・電子・電気部品」の20.5ポイントが目立った。
人材確保に向けて初任給を引き上げる企業は、「すでに取り組んでいる」が20.1%、「今後取り組む」が22.4%あり、両者を合わせると42.5%にのぼった。業種別では建設、流通、製造など、人手不足の深刻な業界が高い。