ニュース記事一覧へ

2017年12月14日

景気回復続くが、人手不足が最大懸念  帝国データ、来年の景気見通し調査

 帝国データバンクが14日発表した「来年の景気見通しに対する企業の意識調査」によると、来年の景気は回復傾向を続けるものの、「人手不足」が大きな懸念材料となっていることが明らかになった。

 景気動向については、17年を「回復局面」と判断した企業の比率は21.2%で、1年前より15.5ポイント増加し、4年ぶりに2割台に達した。18年の見通しも「回復」を見込む比率は20.3%(同9.3ポイント増)と2割台に上った。

 しかし、景気への懸念材料としては「人手不足」がトップの47.9%(同19.5ポイント増)を占め、前年から急増。「原油・素材価格」の40.0%、「消費税制」の25.7%が続いた(複数回答)。人手不足は前年の28.4%から19.5ポイントも増えており、労働市場のひっ迫が一段と深刻化していることが鮮明になっている。

 調査は11月後半に実施し、今回で12回目。2万3212社を対象に実施、有効回答企業は1万105社(回答率43.5%)だった。

PAGETOP