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2017年12月 1日

10月の有効求人倍率、1.55倍  4カ月ぶり0.03ポイント上昇

n171201.png 厚生労働省が1日発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.55倍となり、前月比0.03ポイント上昇、今年の最高を記録した。求人倍率は7月から3カ月続けて横ばいの高止まり状態が続いていたが、秋に入って年末需要の高まりなどから一段のアップとなった。これは、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.5~1.6倍と並ぶ高水準。

 都道府県別(就業地別)では福井県の2.08倍が最高で、最低は北海道の1.19倍だった。

 新規求人倍率は2.36倍で前月比0.10ポイント上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比7.1%増と大幅に増え、業種別では製造業の同12.8%増、情報通信の同9.3%増、その他サービスの同8.3%増などに需要増が目立つ。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.03倍となった。

10月の完全失業率、5カ月連続の2.8%

 総務省が1日発表した10月の就業者数は6581万人で、前年同月比61万人増、58カ月連続の増加となった。完全失業者は181万人で同14万人の減少、89カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は2.8%と前月と同じで、6月から5カ月連続の同水準。1994年前半当時に並ぶ水準を維持している。男女別では男性が2.9%、女性が2.6%。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5525万人のうち、正社員は3485万人で前年同月より68万人増。非正規社員も2041万人で同5万人増となり、非正規率は36.9%と前月比0.1ポイント上昇した。非正規のうち派遣社員は136万人で同4万人増加した。

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