メイテックグループが7日発表した2017年9月連結中間決算によると、売上高は458億6700万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は54億4200万円(同7.3%増)、経常利益は54億4700万円(同7.3%増)、中間利益は35億2600万円(同1.7%増)の増収増益となった。中間期の増収は10年以降8年連続。配当は当初予定を9円上回る74.5円とする。
9月末のエンジニア数は1年前より408人多い9112人(同4.7%増)の過去最高で、昨年と同様、メイテックフィルダーズが同14.9%増と大幅に増えた。平均稼働率はメイテックが96.8%、フィルダーズが94.1%で高水準を維持。稼働時間は、働き方改革を進める派遣先が労働時間短縮に動いていることから、両社とも減少した。
上半期に続いて下半期も好業績が見込まれることから、通期予想を上方修正。売上高を当初予想比10億円増の930億円(前期比3.4%増)の増収を見込む一方、販管費やシステム投資が増えることから営業利益を109億円(同2.2%減)、当期純利益を74億円(同6.8%減)の減益とした。配当は期末を82円とし、年間では156.5円とする予定だ。
國分秀世社長は、自動車業界で相次ぐ一連の不正問題などに関連して「直接の影響はない。また、これまでも成長分野にエンジニアを常時シフトできる体制を構築している」と述べると同時に、年々深刻化するエンジニア不足については「採用増とともに退職率の低下で対応する。技術者の水準は絶対に下げない」と明言した。同社は12月、本社を東京・赤坂から同・上野に移転する。