労働政策研究・研修機構(JILPT)が20日発表した第4回「若者のワークスタイル調査」によると、フリーター経験者は2001年当時は高卒が4割を占めていたのに対して、16年では大学・大学院卒が4割を占め、高学歴化していることがわかった。
01年当時は高卒が43%の最多を占め、大学・大学院卒は11%。その後、年を追うごとに両者の比率が逆転を続け、昨年は高卒の19%に対して、大卒・大学院卒が41%と最多を占めた。
フリーターから正社員になった割合は、男性が62%、女性が41%で、01年当時の男性の76%、女性の51%から比率を下げている。また、学校を出てすぐ正社員になった人の離職理由について、01年当時は男性が「仕事が自分に合わない、つまらない」、女性が「健康、結婚・出産など家庭の事情」がトップだったが、昨年は男女とも「残業を含む労働時間が長い」がトップになり、人手不足を背景にした働き方改革が影響を及ぼしているとみられる。
調査は01、06、11年に次いで今回で4回目。昨年8~10月、都内の25~34歳の男女で、学生時代を除くパート・アルバイト経験者8000人を対象に実施。回答は2992人、回収率は37.4%。