第48回衆院選が10日、公示された。臨時国会の冒頭解散によって、野党の枠組みが大きく変容する形で選挙戦に突入。与党の自民、公明に、野党は希望と維新が協力、立憲民主と共産と社民が共闘して挑む。争点は憲法、原発、消費税などが挙がっているほか、安倍政権約5年の評価も有権者の判断のひとつとなりそうだ。投開票は22日。
前回の14年12月の衆院選とは定数が10減り、戦後最少の465議席(選挙区289、比例176)となっている。これに伴い、「過半数」は233議席、また、与党が全17ある常任委員会の委員長ポストを占め、各委員会の委員も与野党同数か与党過半数となる「安定多数」が244議席となる。
立候補の届け出は午後5時に締め切られ、小選挙区936人、比例代表(重複を除く)244人の計1180人が立候補した。立候補者数は前回より11人少なかった。政党別でみると、自民332人、希望235人、立憲民主78人、公明53人、共産243人、維新52人、社民21人、日本のこころ2人、新党大地2人となっている。
また、比例代表で名簿の届け出を受理されたのは、上記9党のほか、幸福実現党と政治団体の「支持政党なし」の2つを合わせた11の政党と政治団体。選挙後の特別国会で内閣総理大臣を決める首班指名選挙が行われる運びだ。