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2017年8月28日

サテライトオフィスで136万人の雇用創出  パーソル総研が試算公表

 パーソルグループのパーソル総合研究所(渋谷和久社長)は28日、「サテライトオフィス設置による雇用創出推計」を発表した。それによると、過去10年間の平均経済成長率0.8%、生産性伸び率0.9%などが今後も続くと仮定した場合、労働力不足は2016年の約248万人から25年には約583万人と2倍以上に膨らむと推定している。

 この労働力不足に対応するには生産性の向上、働く女性や高齢者を増やす、外国人労働者を増やすといった選択肢があるが、最も労働力の多い女性の就労を増やす有力な手段として、職住接近のサテライトオフィスの設置が有効であり、女性に対するアンケート調査などの結果から、現在は育児などで働いていない女性約705.5万人のうち、サテライトオフィスで働ける可能性のある人は約136万人と推計されるとした。不足分の2割以上をカバーできる計算になる。

 ただし、サテライト勤務は営業職、企画・経理・事務職などの職種が主で、パソコンなどのビジネススキルや勤務時間・場所をクリアできる人に限定されるといい、すでにスキルを身に着けている人は約59万人、新たにスキル習得の必要のある人は約77万人と弾き出している。渋谷社長は「労働力不足の緩和にサテライトオフィスの創設はかなり有効であり、そのためのスキルアップ・キャリア支援の必要がある」と強調している。

 同グループでは今年4月、浦和市にサテライトオフィス「ジョブセンター」を試験的に開設し、現在、30人ほどが勤務している。
 

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