厚生労働省が23日発表した2016年「雇用動向調査」によると、昨年1年間の入職者は767万6600人(入職率15.8%)、離職者数は726万4200人(離職率15.0%)となり、4年連続で入職率が離職率を上回った。この結果、常用労働者数は今年1月には4887万1800人となり、約1年前より約41万人増えた。サービス業などの人手不足を反映して、企業が採用者数を増やしたことがうかがわれる。
雇用形態別では、パートタイマーの増加が鮮明で、一般労働者の5万7200人に対して、パートは35万5200人増え、今年1月で各3666万8400人、1220万3400人となった。
転職後の賃金については、「増えた」が35.3%、「減った」が34.1%となり、前年と同様に増加が減少を上回った。
調査は毎年2回実施し、今回は2回分を合算集計。常用労働者が5人以上いる事業所から1万4712カ所を抽出し、9947カ所(上半期)と9444カ所(下半期)から有効回答を得た。平均回答率は65.9%。