「慢性の痛み対策議員連盟」(野田聖子会長)の第7回総会が9日、衆院議員会館で開かれた=写真。慢性疼痛対策については6月9日の「経済財政運営と改革の基本方針」の中で、取り組むことが閣議決定されたものの、この日は国会閉会中のため、出席議員は例年より少なかった。
「日本ノーリフト協会」の保田淳子代表が「ノーリフトケアの導入マネジメントを通して考える腰痛予防対策とケアの質を支えるソフトの重要性」と題して講演。介護が必要な人に対して、人手で抱えるのではなく、福祉用具で抱えることで介護する側の腰痛などが各段に改善されたとの報告があった。
厚生労働省から「慢性の痛み対策関連予算」、文部科学省から「慢性の痛みに関する領域における支援措置」について、それぞれの担当者から説明があった。しかし、最大の課題である議員立法については議題に上がらず、先送りされた。