パーソルホールディングス(旧テンプホールディングス)は14日、オーストラリアの人材サービス・メンテナンス事業最大手「プログラムド・メンテナンス・サービス」を買収すると発表した。買収額は691億円の見込みで、パーソルの海外企業のM&Aとしては過去最大規模となる。
プログラムド社は豪州の上場企業で、連結売上高は今年3月期で2341億円。人材サービスと設備・施設のメンテナンスを手掛ける。パーソルは全株式を取得する予定で、同社株主総会の承認などを経て10月から買収手続きを進める。
当面はプログラムド社の社名のまま運営し、チェアマンとして小澤稔弘取締役執行役員を派遣する。パーソルとプログラムド社経営陣とは2年ほど前から交流があり、今年6月、M&Aについて合意に達したという。
パーソルは10年に米人材サービス大手「ケリーサービス」(ミシガン州)と提携し、同社とアジアで協力して事業展開を進め、現在、13カ国・地域で採用支援や人材派遣などを手掛ける。今回の大型買収により、アジア太平洋地域での事業の主導権を握る狙いだ。