経団連が16日発表した今春闘の中小企業賃上げ回答状況(第1回集計)によると、242社平均で4695円(前年比1.84%増、加重平均)となった。前年の4488円、同1.76%増を上回っている。
このうち、製造業167社では5245円(同2.02%増)、非製造業75社では3740円(同1.52%増)となり、製造業は前年の1.87%増を上回ったが、非製造業は前年の1.56%増を下回る伸び率となっている。回答額の高い業種は土木・建設の7039円、印刷・出版の6375円など。
調査は従業員500人未満の加盟17業種741社を対象に実施した。今年は人手不足対策で、大手を上回る回答を出す中小企業が増えており、賃上げ全体の底上げにつながると期待されている。