人材ビジネスのディスコが6日発表した6月1日時点の大卒就職内定率(速報)は63.4%となり、前月の37.5%から一気に25.9ポイント上昇。1年前の54.9%を8.5ポイント上回った。6月1日から企業の面接選考が解禁となった、当日のうちに内定を出す企業が大量にあったことを示している。
構造的な人手不足を背景に、新卒市場も学生側に有利な超売り手市場の状態になっている。内定者のうち、就職活動を終了した学生は4割程度に過ぎず、残る6割は引き続き有利な就職先を探すと予想されることから、内定取り消しなどをめぐって企業側とのトラブルも急増する可能性が出ている。
調査は、同社の就活サイト「キャリタス就活」のモニターで、全国の大学生と理系大学院生1259人を対象に、1~5日にネットで実施した。