厚生労働省が2日発表した2016年度「障害者の職業紹介状況」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は9万3229件(前年度比3.4%増)となり、09年度から8年連続で増えて過去最高となった。新規求職申し込み件数は19万1853件(同2.5%増)だったため、就職率は48.6%で同0.4ポイント上昇した。
就職件数の内訳は身体障害者が2万6940件(同3.8%減)、知的障害者が2万342件(同1.9%増)、精神障害者が4万1367件(同7.7%増)などとなり、精神障害者が大きく伸びた。一方、解雇者は1335人。
産業別では「医療・福祉」が3万5386件で最多の38%を占め、「製造業」が1万2268件(13%)、「卸・小売業」が1万1547件(12%)の順。職業別では「運搬・清掃・包装など」が3万2499件で35%を占め、「事務」が1万8738件(20%)、「生産工程」が1万2366件(同13%)の順。
厚労省の16年の「障害者雇用状況」によると、16年6月1日時点の企業の障害者雇用数は47万4374人で、前年より2万1240人増えている。今回の調査は障害者雇用が義務化されていない中小企業なども含まれることから、数字は高く出ている。