日本人材派遣協会がこのほど発表した2017年第1四半期(1~3月)の派遣事業統計調査(498事業所)によると、派遣社員の実稼働者数は平均34万1296人(前年同期比7.5%増)となった=グラフ。13年第3四半期(7~9月)以来、15四半期連続で増加しており、増加率も最も高かった。慢性的な人手不足により、派遣社員の需要も一段と高まっているようだ。
業務別では、割合の大きい「一般事務」が11万7966人(前年同期比2.8%減)、と減少した一方、「機器操作」が7万1306人(同2.3%増)、「製造」が1万708人(同20.5%増)と増えた。一般事務は、15年9月に施行された改正労働者派遣法で、期間制限に係る業務区分が撤廃された経過措置で、前四半期に大きく伸びた反動で減少した。
短期派遣の「日雇い労働者」は延べ8万7915人(同8.9%増)となり、16年第1四半期(1~3月)から5四半期連続で増えた。一方、紹介予定派遣は5225人(同7.1%減)、成約件数は3201件(同5.4%増)だった。