リクルートホールディングス(HD)が12日発表した2017年3月期連結決算によると、売上高は過去最高の1兆8399億8700万円(前期比15.8%増)、営業利益は1272億700万円(同11.6%増)、経常利益は1317億1800万円(同10.4%増)、当期純利益は854億2200万円(同32.4%増)の大幅な増収増益となった。配当は1株65円(同15円増)の増配とした。国内外の旺盛な人材需要と海外M&Aの効果が表れた。
売上高最大部門の人材派遣は国内(スタッフサービスHDとリクルートスタッフィングの合計)は4634億円(同11.9%増)、北米を中心にした海外(スタッフマークHDなど)も6052億円(同27.2%増)で、合わせると約1兆687億円(同20.1%増)と1兆円を超えた。職業紹介などの人材メディア部門も、転職市場の活性化を受けて4053億円(同12.8%増)だった。
同社は18年3月期決算から国際財務報告基準(IFRS)を採用、それに沿った通期見通しは売上高2兆840億円(同7.3%増)、営業利益1855億円(同4.3%減)、当期純利益1220億円(同10.3%減)の増収減益を予想している。配当は22円の増配を計画。7月1日に1対3の株式分割を予定しており、今回に引き直すと66円となり、1円の増配となる。