パーソル(旧テンプ)グループは22日、都内で「働き方改革」に向けた取り組みについて記者会見し、水田正道社長兼CEOは「働き方改革の主眼は長時間労働の是正にある」と述べると同時に、「生産性の向上とセットでないと実現は困難」とした。具体的には、(1)過剰サービスの是正などで顧客(企業)とどう向き合うか(2)AIなどテクノロジーの活用(3)女性の活用による就業率のアップ(4)成熟産業から成長産業への雇用流動化の4点を挙げ、「結局は、多様性のある働き方の実現に行き着く」と強調した。
この方針に基づき、同グループは4月から、さいたま市浦和区に職住接近オフィス「ジョブシェアセンター」を設立し、フルタイム勤務のできない近隣主婦らの就業を支援する。また、2011年に立ち上げた、中小企業向けの経営顧問紹介システム「i-common(アイコモン)」の登録者による「人材開発支援サービス」を始めるなど、幾つかの新規事業に取り組む。
一方、グループの一体化を図るため昨年7月に開始した新グループ名の「パーソル」を全面展開。4~7月にテンプスタッフをパーソルテンプスタッフ、インテリジェンスをパーソルキャリア、インテリジェンスビジネスソリューションズをパーソルプロセス&テクノロジー、日本テクシードをパーソルR&Dにそれぞれ順次社名変更する。
また、3月下旬から開始するテレビCMなどに、アップル創業者の一人であるスティーブ・ウォズニアック氏(66)と現役モデルのカルメン・デロリフィチェ(85)の2人の起用を発表した=写真。