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2017年1月27日

4年ぶりのマイナスに戻る  16年の消費者物価指数、総務省

 総務省が27日発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)は、季節変動の激しい生鮮食品を除いた総合で99.8(前年同月比0.2%減)となった。生鮮食品も含む総合は100.1(同0.3%増)だった。

 この結果、2016年の生鮮品を除いた年間指数は99.7(前年比0.3%減)となり、13年から3年連続でプラスが続いてきたCPIは4年ぶりに再びマイナスに落ち込んだ。生鮮品を含む総合も99.9(同0.1%減)で5年ぶりのマイナス。原油安による電気・ガスなどエネルギー費の下落が最大の要因となった。

 政府・日銀は景気浮揚に向けた「デフレ脱却」を最大スローガンに掲げ、金融緩和や規制改革などの政策を打ち出したが、物価目標である「2%上昇」の達成はほぼ困難な情勢となっている。

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