東京商工リサーチが13日発表した2016年「主な上場企業の希望・早期退職者募集状況」によると、公表企業は18社(前年32社)、総募集人数は5785人(同9966人)となり、どちらも調査を始めた00年以降で最少となった。
公表企業の応募人数で多かったのは東芝の3449人(応募)がダントツで、サニックスの500人(募集)、ケーヒンの400人(同)などが続いた。昨年は全体に、人員削減の動きは落ち着きをみせた。
しかし、東商リサーチでは、ニコンが今年、将来のビジネス展開を見据えた事業の「選択と集中」を目的に、「攻め」の希望退職を募集することなどから、「業績だけでなく事業戦略をにらんだ“選択と集中”に踏み切る企業が増える可能性がある」と予想している。