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2016年12月13日

正社員、パートとも依然「大幅不足」  厚労省の11月「労働経済調査」

 厚生労働省が13日発表した11月時点の労働経済動向調査によると、企業の労働者の過不足判断DI(「不足」と答えた企業の割合から「過剰」と答えた企業の割合を引いた数値)は、正社員がプラス36ポイント、パートタイマーが同33ポイントとなった。

 正社員は22四半期、パートは29四半期連続の不足超過で、DI数値も毎期上昇しており、人手不足の深刻化を反映。業種別では正社員の場合、医療・福祉が同55ポイント、運輸・郵便が同46ポイントとなり、前期から続いて不足が際立っている。パートの場合は宿泊・飲食サービスが同64ポイントと不足状態が突出しており、企業側は人件費アップや自動化などの対策に追われそうだ。

 また、今回実施した来春の新卒採用計画については、採用計画・予定のある企業のうち、大卒を「計画通り採用した」が文系は56%、理系は51%と過半数にのぼったものの、「計画に達していない」も同様に各37%、43%あり、11月以降も採用活動を続けている企業が多いことをうかがわせた。

 同調査は四半期ごとに実施。今回は従業員30人以上の企業5835事業所を対象に実施し、2949事業所から有効回答を得た(回答率50.5%)。
 

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