厚生科学審議会の指定難病検討委員会(水澤英洋委員長)は12日、第18回会合で「進行性白質脳症」「カナバン病」など24疾病を指定難病に追加することを決定した。来月開かれる上部審の疾病対策部会に報告し、4月から医療費助成を開始する。これにより、助成対象は306疾病から330疾病に拡大する。
同検討委は3月から6回にわたり、第3次の指定対象に挙がった222疾病について、指定要件などを審査してきた。今回はかなりの疾病が「診断基準が確立していない」などの理由で指定からはずれたが、厚生労働省は関係学会の情報などに基づき、2017年度以降に第4次指定の作業に入る考えだ。
また、厚労省が同日発表した2015年度「疾患別受給者証所持者数」は94万3460人となった。同年1月に施行された難病法に基づく医療費助成の受給者証発行件数は97万9407件で、前年より23万件程度増えた。受給者証と認定件数の違いは、法施行によって同じ疾病でも新旧両制度にわたって認定を受けた患者らがいたためなどと推定される。