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2016年12月 1日

賃上げ企業は増え、賃上げ額は下回る  厚労省の16年賃金引き上げ調査

 厚生労働省が1日発表した2016年「賃金引上げ等の実態調査」によると、今年は1人平均賃金を引き上げた(引き上げ予定を含む)企業の比率は86.7%で、前年の85.4%を上回った。しかし、平均改定額は5176円(改定率1.9%)となり、前年の5282円をやや下回った。

 改定額の企業規模別では、5000人以上では5683円(前年7248円)、1000~4999人で5434円(同5999円)、300~999人で5319円(同4633円)、100~299人で4482円(同3947円)となり、中堅・中小企業は前年を上回り、大企業は下回った。

 改定にあたって最も重視した要素では、「業績」が51.4%(前年52.6%)が最も高く、次いで「労働力の確保・定着」が11.0%(同6.8%)、「親会社などの改定動向」が5.9%(同5.4%)となり、人手不足の慢性化を背景に、賃上げで労働力の確保に努める企業が増えていることがわかった。

 調査は8月に実施、常用労働者100人以上を雇用している1709社について集計した。

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