厚生科学審議会の指定難病検討委員会(水澤英洋委員長)は30日、第17回会合で事務局の厚生労働省から「カナバン病」など7疾病が新たな指定難病に提示され、基本了承した。7疾病は、「消失病」など3疾病を「進行性白質脳症」に統合するなど、当初の13疾病を集約したもの。これにより、すでに指定が決まっている17疾病と合わせ、24疾病が2017年度からの第3次指定難病になる見通しとなった。
また、当初提示された「小児交互性片麻痺」がすでに指定されている「遺伝性ジストニア」に含まれるなど、4疾病が既存指定難病に“吸収”された。これによって、当初、第3次の指定対象に挙がった222疾病のうち、整理統合された疾病も含めて38疾病が対象になる。残りは第4次以降の検討対象になる。
厚労省は10月からパブリックコメントを募集し、11月上旬の同検討委と上部審の疾病対策部会の承認を得て、来年4月から医療費助成を開始する。助成対象の難病は昨年7月時点で306疾病。