エン・ジャパンが16日発表した2016年「障がい者雇用実態調査」によると、従業員50人以上の企業172社のうち、法定雇用率を「達成している」企業の比率は31%で、「雇用しているが未達成」が31%、「雇用していない」が38%に上り、障害者雇用が進んでいない状況が浮かび上がった。
「雇用している」企業の仕事の職種・分野(複数回答)は「事務」が最多の54%。「軽作業」の37%、「製造・技能」の16%などが続いた。
障害者雇用の課題について、最も多かったのは「適した仕事がない」で、雇用企業の64%、未雇用企業の77%に上った。「法定雇用率の達成」自体も、同様に各49%と36%が課題に上がっている。
障害者雇用促進法の改正により、従業員50人以上の企業は従業員数の2%以上の障害者雇用が義務付けられている。また、18年からは精神障害者の雇用も義務付けられた。
調査は6月下旬から1カ月、同社サイトの「エン人事のミカタ」利用企業233社を対象に実施し、うち従業員50人以上は172社だった。