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2016年9月13日

来春の高卒採用倍率は1.75倍  23年ぶり高水準、厚労省調査

 厚生労働省が13日発表した来春卒業の高校生、中学生の求人・求職状況によると、高校生の求人倍率は7月末時点で前年同期比0.21ポイント増の1.75倍となった。1994年卒の1.98倍以来23年ぶりの高水準で、6年連続の上昇となった。

 求職者は18万5000人(前年比0.6%減)だったのに対し、求人数は32万4000人(同13.3%増)で、景気回復を反映した需給関係になっている。業種別では、建設業(同13.3%増)、製造業(同11.4%増)などが多い。

 中学生の求人倍率は同0.18ポイント増の0.91倍。求職者は同5.7%減の1006人、求人数は同18.3%増の920人だった。

 求人・求職者数などはハローワーク経由。企業の採用活動は高校生が今月16日以降、中学生が来年1月1日以降となっている。

今春卒業の新卒内定取り消しは82人

 一方、今春卒業した大卒、高卒の新卒者のうち、4月の内定を取り消された人は32事業所で82人にのぼり、昨年より22人増えた。このうち、52人は8月末までに別の就職先を確保した。

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