厚生労働省が30日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.37倍で前月と同じだった。都道府県別では東京都の2.04倍が最高で、最低は埼玉、鹿児島両県の1.03倍だった。求人倍率は09年後半の0.4倍台を底に毎年上昇し続けており、13年11月に1倍の大台を突破してからもほぼ毎月上昇、1991年後半の水準に並んでいる。
新規求人倍率も2.01倍で前月と同じだった。新規求人数(原数値)は前年同月比1.1%減。産業別では、宿泊・飲食サービスが同4.3%増、教育・学習支援が同4.0%増などだが、生活関連サービス・娯楽は同3.2%減、製造業も同3.5%減と減少した。
一方、正社員の有効求人倍率も前月と同じ0.88倍だった。
7月の完全失業率、3.0%に低下 総務省
総務省が30日発表した7月の就業者数は6479万人で、前年同月比98万人増、20カ月連続の増加となった。完全失業者は203万人で同19万人の減少、74カ月連続の減少となった。
この結果、完全失業率(季節調整値)は3.0%で前月比0.1ポイント低下した。3月から3カ月連続で横ばい状態が続いていたが、人手不足に伴う就業者数の増加で6月から2カ月連続で低下した。これは21年前の1995年半ばと同じ水準。男女別では男性が3.2%、女性が2.7%だった。
形態別雇用者数では役員を除く雇用者5382万人のうち、正社員は3357万人で前年同月より21万人増。非正規社員も2025万人で同69万人増となり、非正規率は37.6%と前月より0.2ポイント上昇した。非正規のうち派遣社員は134万人で同3万人増えた。