厚生労働省が24日発表した2015年「雇用動向調査」によると、昨年1年間の入職者は774万9200人(入職率16.3%)、離職者数は713万1500人(離職率15.0%)となり、3年連続で入職率が離職率を上回った。この結果、常用労働者数は昨年1月の4744万4200人から今年1月には4806万1900人となり、約62万人増えた。サービス業などの人手不足を反映して、企業が採用者数を増やしたことがうかがわれる。
雇用形態別では、パートタイマーの増加が目立ち、一般労働者の18万9300万人に対して、パートは42万8300人増え、今年1月で各3630万9500人、1175万2300人となった。
転職後の賃金については、「増えた」が35.6%、「減った」が33.4%となり、前年と同様に増加が減少を上回った。
調査は毎年2回実施し、今回は2回分を合算集計した。常用労働者が5人以上いる事業所から1万4855カ所を抽出し、1万157カ所(上半期)と9845カ所(下半期)から有効回答を得た。