エン・ジャパンが10日発表した「企業の育児休業実態調査2016」によると、女性の育児休業(育休)の取得実績がある企業は全体の84%に上ったが、男性の取得実績は15%にとどまっていることがわかった。
ただ、取得実績のある企業を規模別にみると、女性の場合は社員101人以上の企業では90%を超えているのに対し、100人以下では77%に下がっている。男性の場合は、501人以上の企業では取得率が35%だったが、規模が小さくなるほど取得率も低下し、100人以下では7%に過ぎなかった。
育休を取得させるうえでの課題(複数回答)で最も多かったのは「休業する社員の代替要員の確保とコスト」の73%で、「休業から復職後の職場の確保」が47%で続いた。
コメントとしては「休業社員の復職後に代替社員をどうするか悩む」(流通・小売会社)、「代替要員に派遣社員を採用するが、育休社員不在中に派遣社員の活躍がある場合もあり、二者の選択がむずかしい」(商社)などがあった。
調査は6~7月、同社のサイト利用企業を対象にネットで実施、233社から回答を得た。