東京商工リサーチが27日発表した今年3月期決算企業2218社に勤める全社員の年間平均給与は622万3000円(前年比1.2%増)となり、調査開始の2010年3月期以来、6年連続で増加したが、伸び率では前年の1.8%に及ばなかった。同社は「政府の賃金アップ要請と、円安を背景にした輸出企業が牽引した」と分析している。
2218社のうち、給与が増えた企業は1366社、減った企業は832社、横ばいが20社。業種別で最も高いのは金融・保険の704万6000円で、不動産の704万4000円、水産・農林・鉱業の696万5000円などが続いた。
1000万円以上の企業は50社と過去最多を記録。500万円以上~700万円未満のレンジが最も多く、過半数の1257社を占めた。