厚生労働省が26日発表した「2015年度雇用均等基本調査」によると、15年度に育児休業を取得した男性の割合は2.65%(前年度比0.35ポイント増)となり、3年連続で増加。1996年度の調査開始以来、過去最高になったが、女性の81.5%(同5.1ポイント減)よりはいまだに圧倒的に少ないことがわかった。
介護休業の取得者比率はさらに少なく、女性は0.11%(同水準)、男性は0.03%(同0.01ポイント増)に過ぎなかった。政府は介護離職の防止に向けて、育児・介護休業法などの改正を通じ、17年度から介護休業を取りやすくしている。
一方、管理職(課長職以上)に占める女性比率は11.9%(13年度比2.8ポイント増)と2ケタ台に乗った。役職別の比率では部長相当職が5.8%(同0.9ポイント増)、課長相当職が8.4%(同1.5ポイント増)、係長相当職は14.7%(同0.9ポイント増)となり、いずれも前回より増えている。
調査は昨年10月1日時点の状況について、同月実施。対象は10人以上の正社員がいる5771企業と、5人以上の正社員がいる5850事業所。有効回答率は企業が69.5%、事業所が67.7%。