パソナグループが15日発表した2016年5月期連結決算によると、売上高は2637億2800万円(前期比16.6%増)、営業利益は38億6000万円(同10.6%増)、経常利益は38億5500万円(同15.3%増)、当期純利益は2億4300万円(同13.8%増)と2ケタ台の増収増益を記録した。配当は前年と同じ1株あたり12円。
人材派遣を中心にした「エキスパートサービス」部門は横ばいだったが、派遣に代わる市場として注力している「インソーシング(業務委託・請負)」や「アウトソーシング」などが好調で、業績を押し上げた。景気回復に伴う人手不足を背景に、企業の人材需要も拡大を続けており、売上高は5年連続の増収、営業利益は4年連続の増益となった。昨年9月に施行された改正労働者派遣法の影響はまだ出ていない模様だ。
来年の通期見通しも需要は旺盛とみて、売上高2830億円(前期比7.3%増)、営業利益43億円(同11.4%増)、当期純利益5億円(同約2倍)としている。配当は12円に据え置く予定。