厚生労働省が6日発表した2015年「労使間の交渉等に関する実態調査」によると、過去3年間に行った労使交渉の内容(複数回答)は、「賃金額」が最も多い70.1%で、次いで「賃金制度」の55.6%、「職場環境」の52.1%となった。
交渉の結果、労働協約の改定・新設に至った事項は「育児休業制度、介護休業制度、看護休暇制度」が29.7%で最も多く、「賃金制度」が24.7%、「賃金額」が23.0%だった。育児・介護休業法などの改正によって、従業員の休日取得がこれまでより柔軟になることから、それをにらんで協約を変更した企業が多かったとみられる。
調査は昨年7月、労組員30人以上の約5200労組を対象に実施。有効回答は3215労組、回答率は62%だった。