リクルートキャリアが27日発表した今月1日時点の大卒就職内定率は51.3%で、前年同期の34.5%を16.8ポイント増と大きく上回った。1日は経団連傘下企業の選考解禁日にあたり、初日で半数以上の大学生が内定、内々定を得たことになる。調査は今月2~13日、リクナビ会員の大学生1612人を集計した。
内訳は、文理別が文系48.0%(同14.7ポイント増)、理系が58.9%(同22.1ポイント増)、男女別が男子53.4%(同16.5ポイント増)、女子が48.9%(同17.5ポイント増)。理系と男子の先行ぶりが目立つ。
他社の調査でもほぼ同じ傾向が出ており、ディスコの6月1日時点では54.9%、アイデムも47.9%、マイナビの5月末時点では43.0%の内定率となっている。昨年の就活解禁日をめぐる混乱で、今年は企業間の新卒採用活動が前倒しされるとみられていたが、予想通り「短期決戦」の様相を強めている。