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2016年5月20日

大卒就職率は過去最高の97.3%  まだ推定2万人が未就職、文科・厚労省調査

 文部科学、厚生労働両省が20日発表した2015年度大学等卒業者の就職状況調査によると、4月1日現在の大卒の就職率は97.3%(前年比0.6ポイント増)となり、11年度の91.0%を底に5年連続で上昇。調査を始めた1996年度以来、過去最高となった。

 公私別では国公立が97.1%(同0.6ポイント減)、私立が97.4%(同1.1ポイント増)、文理別では文系が97.1%(同0.6ポイント増)、理系が98.2%(同1.0ポイント増)、男女別では男子が96.7%(同0.2ポイント増)、女子が98.0%(同1.1ポイント増)となり、私立と女子の健闘が目立った。

 地域別では、関東の97.9%(同1.0ポイント増)をはじめ北海道・東北、中部、九州では上昇したが、近畿は96.8%(同0.3ポイント減)、中国・四国も96.7%(同0.6ポイント減)と低下した。

 調査は大学、短大など112校の6250人を対象に実施し、全体を推計している。過去最高の就職率になったとはいえ、まだ推定2万人の学生が未内定状態とみられることから、両省は経済産業省とも連携し、1月から実施している「未内定就活生への集中支援2016」を今後も継続する方針だ。

 一方、高校生の内定率は3月末時点で99.1%(同0.3ポイント増)となり、1990年度以来25年ぶりの高水準を記録。内定者数は約17.1万人(同1.3%増)だが、求人倍率は2.04倍(同0.19ポイント増)という人手不足状態だ。

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