厚生労働省が17日発表した2015年「労働災害発生状況」によると、労災死者は972人(前年比8.0%減)、死傷者(死亡と休業4日以上のけが)は11万6311人(同2.7%減)、重大災害(1度に3人以上が被災)は278件(同4.8%減)となり、いずれも前年を下回った。死亡者数は1948年の統計開始以来、初めて1000人の大台を下回り、厚労省は「産業界などの労災防止に向けた取り組みの結果」としている。
死者の多い業種は建設業の327人(同13.3%減)、製造業の160人(11.1%減)、陸上貨物運送業の125人(同5.3%減)など。事故タイプ別では、高所からの墜落・転落が248人(同5.7%減)、交通事故が189人(同18.5%減)、機械などによるはさまれ・巻き込まれが128人(15.2%減)となっている。